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【新成長産業ニュース】③大館市における木材利用促進について

令和7年2月10日更新
<新成長産業ニュース>
変化の激しい経済環境の中で、これらを活用した“新たな成長の機会”を見出すことは、中小企業・小規模事業者の皆様にとって、重要な課題となっています。
そこで、皆様が新成長産業への参入や適応するための取組を考える際の参考にしていただく情報の提供を目的に、将来の経済発展にとって戦略的重要性の高いとされる「新成長産業」に関する動向をニュース形式でお届けします。
~大館市における木材利用促進について~
大館市は総面積の約8割を森林が占めています。その大多数を占める「秋田杉」は曲げわっぱなどの伝統的工芸品、建築材料(製材から集成材まで)、土木用資材、バイオマス燃料などに幅広く加工され用いられています。
また、市内の森林では戦後植えられた人工林の約8割が利用期を迎えており、伐採・利活用・再造林という森林資源の循環を開始するのにとても適した状況にあります。
そこで、市では「第2次木材利用促進計画(R6.7公開)」を通じて、地域の豊富な森林資源を活かし、木材利用の機運が高まっています。この計画は、地元産材の活用を推進しながら、環境保全や地域経済の活性化を目指すものです。
特に「地産地消」「情報発信強化」「地産外消」の3つのテーマに基づき、公共建築物や民間施設への木材利用促進、新たな木材製品の研究開発、そして都市部との連携による販路拡大など、多岐にわたる取り組みが進められています。
このような背景の中、市内企業には木材を活用した新たなビジネスチャンスが広がっています。例えば、公共建築物の木造化や内装の木質化において地元産材が優先的に採用されるほか、土木分野での木材利用やバイオマスエネルギー事業も注目されています。
また、大都市圏との連携により、大館市産秋田スギが渋谷区の子育て施設で使用されるなど、高付加価値製品として都市部での需要も増加しています。
これらの取り組みは、市内事業所の皆様にとって製品開発や販路拡大の好機になると思われます。
地域資源を活かした新たな事業展開により、環境貢献と収益拡大を同時に実現できるチャンスとして、大館市が提供する支援策や情報発信を活用し、地域とともに成長するビジネスモデルを構築してみませんか?
参考
第2次大館市木材利用促進計画(R6.7月公開).pdf (2.09MB)